青森・田舎館村の「田んぼアート」;2つの世界的名画が再現
8月 30, 2022 14:59 Asia/Tokyo
青森県田舎館村で、世界的な名画とされる2つの作品が広大な水田に再現され、注目を集めています。
田舎館村では、毎年キャンバスに見立てた水田に様々な色の苗を植えて巨大な絵を描く「田んぼアート」が行われています。
このうち、村役場に隣接する広さ1.5ヘクタールの水田にはイタリアの芸術家レオナルド・ダ・ヴィンチによる「モナリザ」と国重要文化財に指定されている黒田清輝の日本画「湖畔」が10種類、7色の稲を使って色鮮やかに描かれています。
村が19年前に「モナリザ」に挑戦した際には展望台から眺めると顔が小さく体が大きく見えましたが、今年は遠近法を使うなどして再挑戦した結果、「ほほえみ」など絵の細部まで見事に表現されています。
一昨年および去年は、新型コロナウイルスの影響で現地で観覧できませんでしたが、今年は3年ぶりに2つの会場で観覧することができ、見学者の注目を集めています。
同村企画観光課の鈴木文人さんは「当村の田んぼアートの特徴は遠近法を用いて立体的に見えること。19年前の当時の『モナリザ』は遠近法を使ってなく、稲の色別エリアを区分する『ポイント』の数も今のように多くなかった」と語りました。
また、「モナリザを今年のテーマに決めた際、もう1面で何を描くかという議論があり、西洋の女性像に対して日本の女性像を描いた傑作として『湖畔』の案が上がった、ということです。
以下の動画により、見事な「田んぼアート」をお楽しみください。