2025年の「デフリンピック」の東京開催が決定、日本開催は初
9月 11, 2022 15:03 Asia/Tokyo
4年に1度開かれる聴覚障害のある人たちのスポーツの国際大会「デフリンピック」2025年夏の大会が、東京で開催されることが決定しました。
日本の報道各社が11日日曜、報じたところによりますと、オーストリア・ウィーンで開かれた国際ろう者スポーツ委員会の総会で10日土曜、聴覚障害のあるアスリートが実力を競う4年に1度の国際大会「デフリンピック」が、2025年秋に東京都で開かれることが決まりました。
招致した全日本ろうあ連盟(東京)の石野富志三郎理事長は「誰一人取り残さない世界の実現へさらなる前進となる」と喜びの意を表明しています。
同連盟は「聞こえない子どもや選手に夢を与え、スポーツの力で社会を変革したい」として、今回初めて招致した形となりました。
連盟の計画案では、この大会は11月15日から12日間にわたって行われ、70〜80の国と地域から選手ら5000〜6000人の参加を見込んでいます。
また陸上や卓球、水泳などを都内で実施し、サッカーは福島県が、自転車競技は静岡県が会場になる予定です。
デフ(deaf)は「耳の不自由な」を意味しており、1924年に始まったこの大会は日本開催は初となります。
身体や視覚、知的障害のある選手が出場するパラリンピックには聴覚障害者の出場枠がなく、聴覚障害のある選手にとってはデフリンピックが4年に1度の大舞台となります。
なお、新型コロナウイルスの影響で延期を経て今年5月に開催されたブラジル大会で、日本は過去最多の30個のメダルを獲得しました。
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