日本向けMOX燃料、仏出発
9月 18, 2022 18:29 Asia/Tokyo
日本向けのウラン・プルトニウム混合酸化物MOX燃料を積んだ貨物船2隻が17日土曜朝、フランス北部シェルブールの港を出発しました。
フランス通信が18日日曜、報じたところによりますと、出港は積み込み装置の故障で延期されていました。
以前にも、MOXと同様の貨物が2021年9月に日本に送られたことがあり、これは国際環境NGOグリーンピースを支持する活動家や団体から抗議を受けていました。
MOXは、再処理されたプルトニウムとウランを組み合わせたもので、92%の酸化ウランと8%の酸化プルトニウムで構成されています。
仏原子力大手オラノは18日、「英企業PNTL所属の特殊船、パシフィック・ヘロンとパシフィック・イーグレットが9月17日、シェルブールを出港した。2隻はMOX燃料を日本に確実に届ける。これらは11月に日本に到着する予定だ」としました。
また、「このプルトニウムは軍事目的で使用される物質に類似していない」と主張しています。
日本は、国内の発電所が出した核廃棄物を処理する設備や施設を欠いており、その核廃棄物のほとんどをフランスに送っています。
しかし、使用済み核燃料を再処理して製造されるMOX燃料の輸送は、環境保護活動家から無責任だとして非難されています。