岸田首相が長男を首相秘書官に起用、人事の活性化を図る

日本政府が、岸田首相の長男・岸田翔太郎氏（31）を政務担当の首相秘書官に起用する人事を発表しました。

日本の報道各社によりますと、山本高義秘書官の後任としての翔太郎氏の起用をめぐり、岸田首相としては「首相秘書官として政権運営の最前線で経験を積ませ、将来のみずからの後継として育てるねらいもあるものとみられる」とされています。

松野官房長官は4日火曜の記者会見で、岸田首相の長男・岸田翔太郎氏の起用理由について「個別の人事についてのお答えは差し控える」と述べた上で、「人事は本人の人格、識見を踏まえ、適材適所の考え方で行っているものであり、今回の人事も同様の考え方によりご判断されたものと承知している」と述べました。

翔太郎氏は岸田首相の長男で、慶応義塾大学を卒業後、三井物産に入社し、退職後の2020年より岸田文雄事務所で公設秘書を務めていました。

翔太郎氏は今後、筆頭格の嶋田隆・首席首相秘書官とともに政務を担当することになります。

現在、岸田内閣の総理大臣秘書官は8人在籍しています。

しかし、コロナ問題や物価高、統一教会の問題を抱える岸田内閣の支持率が急落する中、今回の人事は批判を招く恐れもあると見られています。

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