日本で皆既月食と惑星食、442年ぶり共演
11月 09, 2022 14:43 Asia/Tokyo
小笠原諸島を除く日本国内各地で8日火曜夜、満月が地球の影にすっぽりと入る皆既月食と、天王星が月に隠れる「天王星食」が観測されました。
日本の報道各社によりますと、現地時間の8日午後6時9分から一部が欠けて見える部分食が始まり、太陽のわずかな光で月全体が赤銅(しゃくどう)色に照らされる皆既月食は同7時16分から8時42分まで続きました。
特に今回は、国内のほとんどの地域では天王星が月の後ろに入る天王星食が同時に見られ、特に東京近辺から西にかけては皆既食の最中に天王星食が見られました。
見える時刻や見え方は地域によって異なり、西日本から東京周辺にかけては皆既食の最中、北海道や東北地方では皆既食が終わったあとの部分的に欠けた状態のときに天王星が月の後ろに入る、という現象が見られました。
皆既月食は、月が地球の影に徐々に覆われていき、太陽と地球と月が一直線に並び、月全体が地球の影に完全に覆われます。
また完全に覆われた状態を「皆既食」と呼び、太陽光の一部の赤い光が月を照らし、赤黒い色に見えるのが特徴です。
月食と惑星食が同時に起こるのは、戦国武将の織田信長が活躍した安土桃山時代の1580年以来442年ぶりとなり、この極めて珍しい天体ショーに、見学者らの間からは歓声があがっていました。
なお、国立天文台によりますと、次回、皆既月食と惑星食が同時に起こるのは2344年7月の土星食だということです。
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