是枝監督、「日本の若い人材が途絶えてしまう」
12月 29, 2022 19:24 Asia/Tokyo
「日本版CNC設立を求める会」設立などの活動が評価された是枝裕和監督が、日本映画界の将来に懸念を示しました。
「東洋経済」のウェブサイトが今月26日、報じたところによりますと、今年11月に、クラウド人事労務ソフトを手がける株式会社SmartHRの運営で、働き方をアップデートした取り組みを讃える「WORK DESIGN AWARD」の授賞式が行われました。
その授賞式で、是枝監督は「監督、役者を含め、若い世代の人たちが少しでもいい環境で働けるように。そして親御さんが、お子さんを働かせることに不安を抱かないように」と語っています。
また、「そういう改革を少しずつでもやっていかないと本当に取り残されてしまう。そこを変えていかないと、映画界の若い人材が途絶えてしまう」と業界に対する危機意識を示しました。
「東洋経済」のサイトによりますと、2022年の映画業界を振り返ると、俳優、監督、スタッフらによるハラスメント報道が世間を賑わし、その体質改善を訴えかける声が広く寄せられた1年だった、とされています。
近年の映画業界の撮影現場における環境改善はコロナ、ハラスメント、人手不足、ジェンダーギャップ解消、働き方改革など過渡期にあると見られています。
しかし、「このままでは日本の映画業界から若手がいなくなってしまう」という危機感を共有する人たちの間で、現状を打破しようとする活動が行われています。
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