1月 03, 2023 15:57 Asia/Tokyo

3日火曜の外国為替市場で、対ドル円相場が一時、7カ月ぶりに1ドル129円台の円高ドル安水準をつけました。

日本の報道各社によりますと、日本の物価高(インフレ)が進むなか、日本銀行がさらに金融緩和策を修正するとの思惑から円買いが広がっています。

円相場は円安のピークをつけた昨年10月から2カ月あまりで20円超、円高ドル安に振れています。

円相場は2022年、日米の金利差拡大を背景に急速に円安ドル高が進んでいました。

22年初めに115円ほどだった対ドル円相場は、去る10月に32年ぶりに1ドル151円台まで円安に振れ、政府と日銀は円買いドル売りの為替介入にも踏み切りました。

しかし、その後は逆に日米の金利差が縮小するとの思惑から円高が進んでいます。

去る12月に日銀は、長期金利の上限を引き上げる事実上の利上げを決定しました。

さらに日銀が利上げなど緩和策の修正をするとの見方があるほか、米国のインフレがピークを越えたとみられることや米国の景気後退への懸念から、米国の金利は低下傾向にあり、急速に円高ドル安が進んでいます。

こうした現象について、市場関係者は「日銀が今後の物価上昇の見通しを引き上げるのではないかという観測が出て、円が買われる動きが強まった」とコメントしました。

 


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