長野県小谷村で雪崩 複数人巻き込まれ意識不明の情報も
1月 29, 2023 20:41 Asia/Tokyo
長野県小谷村で、複数人が巻き込まれる雪崩が発生しました。
NHKによりますと、現地時間の29日日曜午後2時半ごろ、長野県小谷村にある栂池高原スキー場のコース外にあたるバックカントリーで、雪崩が発生したと現場付近にいた外国人のスキー客から警察に通報がありました。
現場は、白馬乗鞍岳にある標高2100メートル余りの天狗原の東側の斜面で、標高が高い山の中のため29日は搬送ができず、警察などによる捜索もできない状態だということです。
警察や消防によりますと、スノーボードをしていた複数人が巻き込まれ、無事に発見された人がいる一方で、意識不明になっている人もいるとみられるということで、詳しい状況を調べています。
小谷村役場によりますと、白馬乗鞍岳にある天狗原は新潟県と長野県の県境付近にあり、標高は2000メートルほどです。近くには「栂池自然園」という湿原があり、夏場には観光客が訪れるほか、冬には登山客なども見られるということです。現場では、ここ1週間ほど雪が降り続いて新雪が積もっていたということです。
気象庁が長野県小谷村に設置したアメダスの観測点では、同日午後3時の積雪は1メートル3センチでした。
29日の日中はほとんど雪は降っていませんが、1月24日以降の大雪で積雪が急に増えたことなどから、気象庁は当時、小谷村を含む長野県北部に「なだれ注意報」を発表しており、長野県北部では引き続き雪崩に注意するよう呼びかけています。