日銀総裁候補の植田和男氏が国会で所信、「賃上げの環境作る」

日銀次期総裁候補の植田和男氏（71）が「賃上げの環境を作る｣と表明しました。

植田氏は24日金曜、国会で所信表明し、「現在の日銀の金融政策は適切。緩和を継続して経済を支え、企業が賃上げをできる環境を続ける必要がある」と述べました。

植田氏は冒頭で経済、物価情勢を踏まえると、2%の物価安定の目標の実現にとって必要」とし、今後も金融緩和を続けることが適切だとしました。

また、今後の金融政策運営については「政府と密接に連携しながら、経済、物価情勢に応じて適切な政策を行い、構造的に賃金があがる状況を作る」と説明し、「積年の課題である物価安定の達成というミッションの総仕上げを行う5年間としたい」と述べました。

植田氏は、金融政策の研究者として知られ、1998年から7年間、金融政策を決める投票権を持つ日銀の審議委員を歴任しています。

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