患者に暴行の精神病院、弁護士が調査を要望
3月 08, 2023 20:29 Asia/Tokyo
看護師が患者を暴行していた東京都八王子市の精神科病院「滝山病院」について、患者を支援する弁護士が、国や都に調査を要望しました。
滝山病院は、看護師らが患者に暴行を加えた疑いがあるとして警視庁の捜索を受け、このうち1人が暴行罪で略式起訴されました。
NHKによりますと、同病院の患者を支援している相原啓介弁護士が8日、厚生労働省と東京都庁を訪れ、要望書を提出し、記者会見を行いました。
要望書では、院内で録音された音声や関係者の証言などから、実際には行っていない検査の記録があることや、不要な薬の投与など不適切な治療が疑われるとし、国に対し、診療報酬の請求状況を確認して、保険医療機関や保険医としての指定が適切か調査を求めています。
また東京都に対しては、看護師による患者への暴行などは、生活保護の受給者に医療を提供する指定機関として著しく不当な行為で、指定を取り消す必要があるとし、所管する八王子市と協力して対応するよう申し入れました。
これに対して東京都は「申し入れの内容を精査する」とし、厚生労働省は「内容を精査したうえで適切に対応したい」としています。