難民申請中の在日クルド人らが入管法改正案を批判
4月 17, 2023 19:51 Asia/Tokyo
難民申請中の在日クルド人らが、同国の入管法改正案を批判しました。
現在の日本の出入国管理法では、難民申請の審査中に申請者を強制送還できないことになっています。
しかし、このほど国会に再提出された外国人の収容のあり方を見直す出入国管理法などの改正案は、難民申請中は強制送還が停止される規定について、3回目の申請以降は「相当の理由」を示さなければ適用しないとしています。
この改正案は、在日クルド人らの抗議に直面しています。
NHKによりますと、クルド人が多く暮らす埼玉県川口市で、難民申請中のクルド人やその支援者が16日日曜、会見を開き、改正案を批判しました。
在日クルド人の多くは、埼玉県川口市およびその周辺に暮らしています。
改正案に抗議するクルド人らの見解では、この法案が成立すれば強制送還につながりやすくなり、クルド人を取り巻く環境はより厳しくなるとされています。
この問題について、在日クルド人の支援を行っている大橋毅弁護士は、「やむをえず日本に来ているクルド人の中には、難民申請を繰り返して暮らしている人がたくさんいる。ぜひ国民の皆さんに知ってもらって、助けてもらいたい」とコメントしました。