嘉手納基地周辺の自治体、 国などに騒音増加の改善要請へ
May 11, 2023 18:33 Asia/Tokyo
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沖縄・嘉手納基地
沖縄・嘉手納基地周辺の自治体が、国などに米軍戦闘機による騒音増加の改善を要請する見通しです。
NHKによりますと、嘉手納基地周辺の自治体で作る協議会は今年度の活動方針を話し合う総会を開き、退役するF15戦闘機の代替機の暫定配備で騒音が増加しているとして、国などに改善を求めていくことを確認しました。
嘉手納基地周辺の沖縄市と北谷町、嘉手納町の3つの自治体で作る協議会・三連協は11日木曜、沖縄市役所で年に1回の総会を開催しました。
この総会の冒頭では北谷町の渡久地町長が、F15戦闘機の退役でF35ステルス戦闘機など騒音の激しい戦闘機が暫定配備されているとして、「地域住民には基地負担の軽減が実感できない状況だ」と述べました。
このあと今年度の活動方針が話し合われ、航空機の騒音について飛行経路なども調査して国などに改善を求めていくことや、基地に関連した事件や事故については素早く対応することなどを決定しました。
そしてこの総会のあと、新たに会長に就任した沖縄市の桑江市長が会見し、「航空機の騒音を注視して調査データに基づいて、これまでとは違う新たな対応を行うかもしれない」と述べました。
一方、嘉手納町が建設に反対している航空機のさび止め塗装などを行う整備格納庫の計画について、「協議会としてどう対応するかは議題になっていないが、嘉手納町の立場は尊重していきたい」と表明しました。
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