May 14, 2023 21:37 Asia/Tokyo
  • ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席
    ロシアのプーチン大統領と中国の習近平国家主席

日本の林芳正外相が、アジアにおけるロシアと中国の軍事協力に懸念を示し、「ウクライナへの攻撃開始より、ヨーロッパとインド太平洋地域の安全保障状況は切り離せないものになった」と主張しました。

スウェーデンの首都ストックホルムで開かれたEU・インド太平洋諸国外相会議での日本の林芳正外相

 

日本は、ウクライナとロシアの戦争においてウクライナ側を断固として支持しています。しかし、中国は中立を宣言し、ロシアとは「無制限」の関係を保つとしながら、アメリカおよびNATO北大西洋条約機構を、この戦争を引き起こしたとして非難しています。

今年3月には、中国の習近平国家主席はロシアのプーチン大統領と同国モスクワで会談しましたが、日本の岸田首相はこれに続くかたちで、ウクライナの首都キエフを訪問しました。

AP通信によりますと、林芳正外相は、スウェーデンの首都ストックホルムで開かれたEU・インド太平洋諸国外相会議でスピーチを行い、ウクライナとロシアの戦争について、「法の支配に基づく秩序への挑戦に国際社会が一致して対応すべきだ」と主張しました。

続けて、中国が東シナ海および南シナ海で「力による一方的な現状変更の試みを継続・強化して」いる上、台湾周辺での軍事活動も拡大させているとして非難しました。

さらに、中国とロシアが日本近海で合同で爆撃機飛行訓練や海上演習を行い、軍事協力を強化させていると指摘しました。

また、北朝鮮が「前例のないやり方や頻度」で弾道ミサイルを発射していることは、地域における情勢不安の「扇動」であるとしました。

 


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