視点
軍事アナリストらが指摘するイランと中露の強力な軍事同盟形成
軍事アナリストらが、ペルシャ湾で予定されているイラン、ロシア、中国の演習について触れながら、3か国の防衛協力は世界で最も強力な軍事同盟のひとつだとしました。
イラン、ロシア、中国の共同演習は、ペルシャ湾でほどなく開催される予定ですが、アナリストらは、この3か国の防衛協力を世界で最も強力な軍事同盟のひとつだと説明しました。
イラン海軍のシャフラーム・イーラーニー司令官は1日金曜、この演習について、「イラン、ロシア、中国の3カ国が主体となるが、パキスタン、ブラジル、オマーン、インド、南アフリカも招待を受けて、自国艦隊を参加させると発表している」と述べました。
同演習の発表を受けて軍事アナリストらは2日土曜、SNSの「X」において、「NATO北大西洋条約機構に対抗する新たな連合が、徐々に形成されつつある。これらの国々に北朝鮮を加えれば4カ国となり、兵器数、先端技術、軍事的経験の面で世界で最も強力な軍事同盟のひとつが出現するだろう」と指摘しました。
そして、「中国とロシアはこれ以前に、軍事技術開発を共同で行うことに合意している。イランは、ロシアから最新鋭戦闘機・スホーイ35を導入するとしている。北朝鮮は、初の偵察衛星の地球周回軌道投入に成功している。バイデン米大統領とその無能な政権が、どうやって2年の間にこのような多極的な世界を出現させることができたのか、信じられないほどだ」と続けました。
イラン、中国、ロシアは今年3月中旬にも、各海軍およびイラン・イスラム革命防衛隊海上飛行部隊による合同演習を、インド洋北部のオマーン湾で実施しています。
さらにイランは先日、巡航ミサイルや魚雷の搭載・発射能力を持つ1400トン級駆逐艦「デイラマーン」を海軍に投入しました。
全長約95メートル、幅約11メートルのデイラマーンは、速度30ノットで移動しながらの魚雷発射が可能なほか、船舶、ドローン、ヘリコプター、潜水艦、航空機といった100以上の目標を同時に識別することができます。