日本でイスラム教徒人口が増加
May 27, 2023 14:01 Asia/Tokyo
日本国内でイスラム教徒人口が増加し、推計で20万人を超えました。
朝日新聞によりますと、在日イスラム教徒を研究する早稲田大学の店田廣文名誉教授らが調査したところでは、日本で暮らすイスラム教徒は2020年末で約23万人いました。このうち日本人や、結婚などで永住資格を持つ人は約4万7千人で、10年前の1万~2万人から倍増しているということです。
店田名誉教授はこれについて、「目立つのは婚姻に伴うもの。自ら入信するケースも増えているようだ」と話しています。
また、1999年に全国で15カ所だったイスラム教の礼拝所・モスクも、2021年3月に113カ所に増え、20年余りで7倍以上になりました。
大阪市西成区では昨年、新しいモスク「マスジド・イスティクラル・大阪」が開設されました。元は工場だったビルを改装し、費用は主にインドネシア人の寄付で賄われ、日本人が礼拝に来る姿も見られるということです。
運営する一般社団法人の会長でインドネシア人のヘリザル・アダルディさん(46)は、「どんなムスリム(=イスラム教徒)も来やすい場所にしたい」と語っています。
イスラム文化を研究する岡井宏文・京都産業大准教授はこれに関連し、「日本ではなじみの薄かったムスリムだが、もはや私たちの隣人になりつつある。多様化が進む社会の中で、共生を考えていく必要がある」と指摘しています。
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