イスラエルは自らのモデルをインド与党BJPに輸出しているのか?
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インド与党・BJP人民党が同国北東部アッサムのイスラム教徒を標的としたAI動画を公開したことで、深刻な疑問が浮上しています。それは、シオニスト政権イスラエルがインド右派に対し、少数派を悪者扱いするという自らのモデルを輸出しているのか、というものです。
(last modified 2025-09-21T05:23:44+00:00 )
9月 20, 2025 19:02 Asia/Tokyo
  • ネタニヤフ・イスラエル首相(右)とインドのナレンドラ・モディ首相(左)
    ネタニヤフ・イスラエル首相(右)とインドのナレンドラ・モディ首相(左)

インド与党・BJP人民党が同国北東部アッサムのイスラム教徒を標的としたAI動画を公開したことで、深刻な疑問が浮上しています。それは、シオニスト政権イスラエルがインド右派に対し、少数派を悪者扱いするという自らのモデルを輸出しているのか、というものです。

【ParsToday国際】与党BJPインド人民党が、同国アッサム州のイスラム教徒を不法移民および国家資源への脅威として描いたAI生成動画を公開したことは単なる選挙関連の出来事ではなく、西アジアで何年も試されてきたモデル、つまり権力定着を目的に少数派を悪者扱いするというイスラエルのモデルを政治的に模倣していることの憂慮すべき兆候でもあります。

この動画では、イスラム教徒が政府施設で宗教的な服装を身に着けている様子が映し出されており、あたかも彼らの存在が国有財産への侵害であるかのように描かれています。同時に、反体制派はパキスタン国旗を反対派の人物と並べて掲示したことで反逆罪に問われています。レッテル貼り、恐怖の扇動による治安維持、民族感情の煽動といったこうした手法は、パレスチナ人や占領地内の批判者に対するイスラエルのメディア・政治戦略と明らかに酷似しているのです。

インドの国会議員アサドゥディン・オワイスィ(Asaduddin Owaisi)氏は、この動画を「不快」なものとして非難し、イスラム教徒を「問題」とみなすイデオロギーを反映しているとしました。他の批評家らは、イスラエル占領地で長年にわたり、テクノロジー、作り話、脅迫を手段に用いて世論を統制し、治安維持行動を正当化するために用いられてきた「分割統治」政策についても言及しています。

AI人工知能がインド政治に参入した今、こうした類似点は単なる偶然ではなく、経験とモデルのある種の移転であるように思われます。「インド首相が選挙演説でイスラム嫌悪的な言葉を多用した」とする人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチの報告書は、この危険な動向を裏付けるものです。

ここで問題となるのは、イスラエルはインドにとって単なる戦略的同盟者なのか、それとも少数派に対する社会政治的工作のモデルとなっているのか、ということです。もし答えが「イエス」ならば、テクノロジー、民族、そして政治権力が憎悪を広めるために利用される未来、つまりインドのイスラム教徒だけでなく民主主義の基盤をも揺るがしかねない未来を憂慮しなければならなくなるのです。

 


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