ベネズエラ大統領、世界の指導者に警告;「米国の犯罪に対する沈黙は世界的な対立を生み出す」
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南米ベネズエラのマドゥロ大統領が、海軍の攻撃による法外な方法での104人の民間人殺害、地域への原子力潜水艦の配備および、国際条約への違反を理由にアメリカを非難しました。
(last modified 2025-12-23T06:34:45+00:00 )
12月 23, 2025 15:33 Asia/Tokyo
  • ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領
    ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領

南米ベネズエラのマドゥロ大統領が、海軍の攻撃による法外な方法での104人の民間人殺害、地域への原子力潜水艦の配備および、国際条約への違反を理由にアメリカを非難しました。

ベネズエラのイヴァン・ヒル外相は、ニコラス・マドゥロ大統領が国連加盟国194カ国に送った公式書簡を読み上げ、「麻薬撲滅の名目で実行されているアメリカの『サザン・スピア(南方のヤリ』作戦は、組織的殺戮に変貌した」と語っています。

ベネズエラ外務省の文書によりますと、米軍は過去3ヶ月間で28回にわたり民間船舶を武力攻撃し、104人が死亡しました。これらの行為は「現代版の海賊行為」であり、ジュネーブ条約違反にあたるとされています。

またこの書簡では、去る8月14日以来の原子力潜水艦のベネズエラ沖配備を含む、米国による同地域の前例のない軍事化についても言及されています。

ベネズエラ政府はこの行動を、中南米およびカリブ海地域への核兵器の保有を禁じる「トラテロルコ条約(世界最初の非核兵器地帯条約、1968年発効)」に対する直接的な脅威、かつ違反であると見なしています。

マドゥロ大統領の書簡は、ベネズエラに対するエネルギー封鎖が世界の石油市場を不安定化させていると警告しており、またエネルギーを戦争兵器として利用すべきではないことを強調するものです。

さらにマドゥロ大統領は、米国当局者に対する制裁措置の発動を強調し、「これらの出来事に対する世界的な沈黙は、予測不可能な規模の世界的な紛争対立につながりかねない」と警告しました。

 

 


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