法制審が「性交同意年齢」を16歳に引き上げ、性犯罪要件見直し
6月 17, 2023 20:23 Asia/Tokyo
日本の法制審議会が、「性交同意年齢」を16歳に引き上げる見通しです。
日本の報道各社によりますと、法制審議会(会長・井田良中央大大学院教授)は17日土曜、刑法の性犯罪規定改正の要綱を斎藤健法相に答申し、同意のない性行為を犯罪と明確にするなど性犯罪の規定を見直す刑法などの改正案が、参議院本会議で可決・成立しました。
これにより、性的行為について自分で意思決定ができるとみなす「性交同意年齢」を13歳から16歳に引き上げ、16歳未満との行為を処罰対象にすることになります。
また「暴行・脅迫」といった強制性交罪などの処罰要件を、同意しない意思の表明などが難しい状態にして性的な行為をしたことと改めるほか、性的部位や下着を盗撮する「撮影罪」も新設します。
性交同意年齢は、若年者を保護する役割がありますが、現行の13歳は明治時代から変わらず、社会情勢の変化に対応していないとの指摘がなされてきました。
しかし、今回の改正により、16歳未満への行為は同意の有無にかかわらず処罰対象となります。
なお、近い年齢同士なら罰せず、13~15歳との行為は、加害者が5歳以上年上のケースが対象となる見込みです。