沖縄で戦死した兵士の遺品、78年後にようやく息子の手に
(last modified Sun, 30 Jul 2023 09:42:57 GMT )
7月 30, 2023 18:42 Asia/Tokyo

北海道内出身の日本兵の遺品が、遺族の元に届けられました。

北海道南部の松前町に住む、鈴木一弘さん(87)のもとに今月26日、父・秀二さんが戦死した際に身に付けていた寄せ書きの書かれた日の丸の旗が届けられました。

この旗は、アメリカ陸軍の大佐が沖縄から持ち帰ったもので、大佐の死後、旗の持つ意味を知った孫が返還を希望したといいます。

その後、旧日本兵の遺品返還活動をしているアメリカのNPO法人「OBON(オボン)ソサエティ」が3年近くかけて遺族を探し出し、26日の返還に至りました。

一弘さんは父親について、「(旗を持って出征された日の事を覚えているか?)それは分かっている。こう斜めにかけて。(父は)酒も飲まないし、(父に)怒られたことも一回もない」とコメントしました。

鈴木さんは78年前の沖縄戦で、留萌市出身の父、鈴木秀二さんを亡くしました。

 なお、78年前の沖縄戦で、都道府県別の戦没者が、沖縄の次に多かったのは北海道となっています。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter     urmediem