8月 28, 2023 20:41 Asia/Tokyo

東京電力は福島第一原発の処理水放出後初めて、放出に使う設備などを報道公開しました。

日本の複数のメディアによりますと、東京電力は27日日曜、処理水の放出後初めて関連する設備や監視体制について報道陣に公開しました。

この日は処理水を薄めるための海水を取り込むポンプ、海水の流量計、薄めた処理水のサンプリング用設備などのほか、当直員が勤務する監視室が公開されました。

今月24日の放出開始後、同社が設備を公開するのは初めてのことです。

 また、東京電力は監視や確認体制については、処理水に含まれるトリチウムの濃度が国の基準を下回るように薄められているかどうか毎日確認していることや、放出の状況を遠隔操作室から24時間体制で監視していることなどを説明しました。

東京電力によりますと、処理水は海水で100倍以上に薄め、直径1.8メートルの巨大な配管を通って海へと放出されているということです。

同社廃炉コミュニケーションセンターの松尾桂介副所長は「手順に沿ってミスなく着実に放出やモニタリングを進めたい」と述べました。

 処理水の海洋放出後、国や東京電力が行った周辺海域の検査では、これまでのところ異常は確認されていません。 

 東京電力によりますと、今月26日・27日の処理水放出量は1日約456トンで、トリチウム濃度は、いずれも基準値未満でした。

 

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