日産が、欧州から日米中に経営集中へ
May 05, 2020 20:26 Asia/Tokyo
日産自動車が、中期経営計画で欧州事業などの優先度を落とし、経営資源を日本や米国、中国に集中する方針を固めました。
ロイター通信によりますと、日産自動車の新方針については複数の関係筋が証言しており、今月28日の決算発表に併せて公表されると見られています。
グプタ最高執行責任者(COO)が中心となって推進する予定のこの新3カ年計画では、とりわけ米国で販売価格の割引やブランド力の低下が進んでいることを踏まえ、ディーラーとの関係修復やラインナップの刷新を図りつつ、価格決定力や利益率の改善を目指すとされています。
一方、投資・技術資源についても、欧州のほか、日本と中国を除くアジア、南米、中東アフリカ地域の比重を落として日米中に振り向け、さらに、アライアンス関係にある各社の間の競争を縮小し、協力の拡大を進めるとされています。
ある関係筋は「単にコストを削減するのではなく、業務の効率化を図るとともに選択・集中する事業を見直す」と語っています。 日産と三菱自動車はこれに関してコメントを控えており、またルノーからのコメントは得られていません。
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