三菱自動車、希望退職500～600人規模募集へ

9月 26, 2020 19:44 Asia/Tokyo

三菱自動車が１１月中旬から国内で５００—６００人規模の希望退職を募集することが分かりました。

ロイター通信が２６日土曜、東京から報じたところによりますと、複数の関係筋はこの日、この旨を明らかにしました。

同社は７月に公表した中期経営計画で希望退職の実施を表明しています。新型コロナウイルスの感染拡大の影響などで業績が悪化する中、コスト削減で回復を急ぐとしています。

複数の関係筋によると、対象は本社、岡崎製作所（愛知県岡崎市）、水島製作所（岡山県倉敷市）などで勤務する４５歳以上の管理職が中心としており、三菱自動車の従業員数（単体）は２０１９年度末時点で約１万４０００人となっています。

同社は中期経営計画の中で、固定費を２１年度までに１９年度比で２割以上、約１０００億円削減する方針を表明し、希望退職や新規採用抑制などで間接労務費を１５％削減する計画をすでに示していました。

希望退職はタイでも実施し、パジェロ製造（岐阜県坂祝町）の工場閉鎖、欧州向け新車開発凍結も決めたということです。

今年度は販売減少や構造改革費用などにより、３６００億円の最終赤字（前年度は２５７億円の赤字）に陥る見通しで、今後は強みとするアセアン（東南アジア諸国連合）市場に集中し、コスト削減と効率的な体制を構築するとしています。

なお、同社の広報担当者は、希望退職募集に関する報道について「当社が発表したものではない」としています。

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