茂木外相、「米国務長官の訪日通じ、絆いっそう強固に」
茂木敏充外相が、日米外相会談で「ブリンケン米国務長官の今回の訪日を通じて絆をいっそう強固にしたい」と語りました。
ロイター通信が16日火曜、東京から報じたところによりますと、茂木外相はこの会談で「日米同盟はインド太平洋地域の平和と繁栄の礎でアンブレイカブル(壊すことができない)であり、(ブリンケン米国務長官の)今回の訪日を通じて絆をいっそう強固にしたい」としています。
茂木外相はまた、これと併せる形で、4月前半に予定される日米首脳会談を控え、今回の外相会談が「地域情勢や新型コロナ、気候変動問題などで日米が協力し、主導するためのすり合わせをする良い機会だ」とコメントしています。
これに対し ブリンケン国務長官も「日米同盟は地域だけでなく、世界の平和と安全保障の礎だ」とし、「初訪日を大変喜ばしく思う」とした上で、バイデン政権が初めてとなる外遊先に日本を選んだのは偶然ではない」と応じました。
さらに、北朝鮮の非核化実現や拉致問題解決に向けた取り組みでも「一緒に協力したい」とし、「(日米両国は)民主主義、人権、法の支配を信じている国だ。こういった価値観が多くの場所で危うくなっている。例えばミャンマーと中国が挙げられる」として、東シナ海や南シナ海で一方的な現状変更を試みる中国や、ミャンマー情勢への懸念も示し、日米同盟の再確認にとどまらず、サイバーセキュリティ―なども念頭に、日米が連携する必要性を訴えました。
なお、16日には、現在来日中のオースティン米国防長官と岸信夫防衛相もまじえ、外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)も開催されることになっています。
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