日本で、世界初となるコロナ肺炎患者への生体肺移植実施 
(last modified Thu, 08 Apr 2021 09:21:25 GMT )
4月 08, 2021 18:21 Asia/Tokyo
  • 日本の京都大学病院
    日本の京都大学病院

日本の京都大学病院が8日、新型コロナウイルスによる肺炎の重症化で約3カ月治療を続けていた患者に、家族から提供された肺を移植したことを発表しました。

朝日新聞が報じたところによりますと、新型コロナ感染後の患者への生体肺移植は、今回の手術が世界で初めてになります。

京都大学病院によれば、肺移植を受けた関西在住の女性患者は、昨年末に新型コロナウイルスに感染し、呼吸状態悪化により関西の別の病院に入院した後、体外式膜型人工肺(ECMO)が必要な状態になり、ウイルス検査で陰性となった後も、後遺症で両肺が収縮して硬くなり元に戻る見込みがなくなったということです。

患者には肺以外の臓器に障害はなく、意識ははっきりしていました。家族から臓器提供の申し出を受け、今月5日に京大病院に転院し、7日に夫と息子の肺の一部が移植されました。現在は集中治療室に入り、2カ月後に退院できる見込みとなっています。

 

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