池袋暴走事故・飯塚被告に禁錮７年を求刑

7月 15, 2021 18:44 Asia/Tokyo

東京・池袋で２０１９年４月、車が暴走し母子２人が死亡・９人が負傷した事故の公判が１５日午後、東京地裁でありました。過失致死傷の罪に問われている飯塚幸三被告（９０）に対し、東京地検は禁錮７年を求刑しました。

飯塚被告は２０１９年４月１９日、豊島区の横断歩道を自転車で渡っていた松永真菜さん（当時３１）と長女の莉子ちゃん（当時３）を運転する車ではねて死亡させたほか、通行人ら９人を負傷させました。

飯塚被告は昨年１０月の初公判で「心からおわび申し上げる」と遺族に謝罪するも、「アクセルとブレーキの踏み間違えはなかった」とし、無罪を訴えました。今年６月の被告人質問でも、真菜さんの夫である拓也さんらが直接被告に質問したが、一貫して無罪を主張していました。

１５日の公判で検察側は「車両に異常があったとする物理的な痕跡は存在しない」「事故原因はブレーキと間違えてアクセルを踏み続けたことによるものである」として、被告に対して禁錮７年を求刑しました。

弁護側は無罪を求めて結審し、下津健司裁判長は判決を９月２日に指定しました。

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