日本の暴力団「工藤会」トップらに死刑・無期懲役判決
8月 24, 2021 19:28 Asia/Tokyo
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工藤会総裁の野村悟被告(74)と会ナンバー2の田上不美夫被告(65)
日本の福岡県北九州市に本部を置く特定危険指定暴力団「工藤会」が4人の一般市民を襲撃し死亡させた事件で、殺人などの罪に問われていた会トップらに対し、福岡地方裁判所が、検察の求刑通り死刑と無期懲役を言い渡した。
指定暴力団のトップに死刑判決が言い渡されるのは初めてで、今回の判決は今後の警察の暴力団捜査に影響を与える可能性があります。
日テレNEWS24によりますと、起訴状では、工藤会総裁の野村悟被告(74)と会ナンバー2の田上不美夫被告(65)は1998年に2014年にかけ、北九州市で元漁協組合長の男性を殺害するなど、市民を標的とした4つの襲撃事件で殺人などの罪に問われていました。
これまでの裁判で、両被告は事件について一切の関与を否定し無罪を主張していましたが、福岡地裁は24日火曜、検察の求刑通り野村被告に死刑を、田上被告に無期懲役を言い渡しました。
判決の理由について裁判所は、「厳格な統制がなされた工藤会で、野村被告の意思決定なしに犯行が行われたとは考えられない」として、4つの全ての事件への関与を認めました。
また、元漁協組合長の殺害については「実行犯が独断でできるとは考えにくく、組織的な犯行だったことは明らか」などとして野村被告を首謀者と認定しています。
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