米空母トルーマンの地域撤退と占領下の聖地における反シオニスト作戦、パレスチナ人115人が殉教
(last modified Sat, 17 May 2025 08:55:15 GMT )
May 17, 2025 17:55 Asia/Tokyo
  • 米海軍の空母ハリー・S・トルーマン
    米海軍の空母ハリー・S・トルーマン

ある米当局者が、同国の空母ハリー・トルーマンが地域を去ると発表しました。

【ParsToday西アジア】この当局者は16日金曜夜、米海軍空母ハリー・トルーマンが西アジアを離れること、また代替艦を派遣する計画はないことを認めています。紅海にしばらく駐留していた米駆逐艦ハリー・トルーマンは、この期間中に繰り返しイエメン軍によるミサイルや無人機による攻撃を受けていました。米国は停戦合意の発表前に、海軍駐留を強化するため、別の空母「カール・ビンソン」を同地域に派遣していました。しかし、この措置もイエメンのイスラム抵抗組織アンサーロッラーの激しい攻撃を軽減できず、2隻目の空母も攻撃の射程圏内に入る形となりました。

 

アンサーロッラー高官:「米軍駐留により地域は本格的な戦場と化す」

こうした中、アンサーロッラー情報開示機関のナスレッディン・アメル副長官は16日夜、米軍の紅海駐留を批判し、「米国軍の駐留により、この戦略的な地域は本格的な戦場と化した」と語りました。

同氏はまた、カタール国営衛星通信アルジャジーラに対し、「米空母トルーマンは任務を遂行しきれなかった」と強調しています。さらに、現場の戦況および、アメリカとシオニスト政権イスラエルの立場に言及し、「イスラエルは今日、これまで以上に弱さを露呈しており、アメリカも明らかにイスラエルを見限った」と述べました。

 

イスラエル占領地;占領下の聖地で反シオニスト作戦

イスラエルの情報筋はまた16日夜、「速報や初期段階の報告によれば、イスラエル軍がアクサー・モスク周辺で攻撃を受けた」としました。これらの情報筋はまた、聖地ベイトルモガッダス・エルサレムにあるアクサー・モスクの門の一つ・鎖門付近で数人のシオニストが刃物で襲撃されたと発表しています。さらに、これらの情報筋によれば、この作戦でイスラエル治安部隊の隊員が負傷したということです。これは、ここ数日間でシオニストに対する2度目の攻撃とされています。 なお、2日前にはパレスチナ・ヨルダン川西岸北部の町サルフィット近郊で、シオニスト入植者数名を乗せた車両がパレスチナ人の若者に襲撃され、これによりシオニスト1名が死亡した他、2名が負傷しました。

 

パレスチナ:イスラエルの攻撃でパレスチナ人115人が殉教

その他のニュースによりますと、パレスチナの医療関係者は16日金曜、「過去24時間にわたるイスラエル政権によるガザ地区への空爆で少なくとも115人のパレスチナ人が殉教した」と発表しました。このシオニストの犯罪を受けて、ガザ地区のパレスチナ保健省は「2023年10月7日以来のシオニスト政権の侵略による犠牲者数は、殉教者が5万3119人、負傷者は12万0214人に増加した」と発表しています。

 

シリア;国内東部でSDFとISIS軍の衝突が発生

シリア武装組織・SDFシリア民主軍は、同国東部デリゾール県東部において同組織およびテロ組織ISISとの間で武力衝突が発生したことを明らかにしました。さらにSDFは声明で、「デリゾール東部郊外アブ・ハマム地区で今月15日夜にISIS系列のある集団とSDF部隊との間で衝突が発生した」と発表しています。

 

イラク:外相がアラブ連盟首脳会議後にテヘラン訪問へ

イラクのファワド・フセイン外相は「きょう17日土曜に首都バグダッドで開催されるアラブ連盟首脳会議の後、イラン当局者との会談を目的にテヘランへ向かう」と語りました。

 

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram     Twitter