イランは米の軍事的弱点を映し出す鏡、米はイスラエルの野望の渦にはまる
(last modified Sat, 05 Jul 2025 05:35:46 GMT )
7月 05, 2025 14:35 Asia/Tokyo
  • アメリカはイスラエルの野望の渦にはまる
    アメリカはイスラエルの野望の渦にはまる

米国のアナリスト、ブランドン・ダニエルズ(Brandon Daniels)氏が、「アメリカによる最近のイランへの攻撃は米国の防衛産業の弱点を露呈した」と語りました。

アメリカはシオニスト政権イスラエルに対する全面的な工法支援の一環として、先月22日にイラン中部ナタンズおよびイスファハーン、テヘラン南部フォルドゥにあるイランの核施設を攻撃しました。イランは米国の侵略を強く非難するとともに、この行動を「国連憲章と国際法の最も基本的な原則に対する前例のない公然たる違反」だとしています。

【ParsToday国際】イランの新聞マシュレグによりますと、ダニエルズ氏は「最近の米国による対イラン攻撃で、米国の防衛産業の弱点が露呈した形となった」と述べました。

また、「イランとの紛争で、米国が防衛産業のサプライチェーンを再考する必要があることが明らかになった」としています。

さらに、2万8000社以上のアメリカ企業がイスラエル占領地で生産、最新鋭化、あるいは維持されている技術に依存していることを指摘し、「イスラエルとイランの紛争の始まりとともに、これらの企業の活動は混乱のリスクに直面した」と付け加えました。

ダニエルズ氏は最後に「イスラエルとイランの紛争が全面戦争に発展した場合、米国はB-2爆撃機などの複数のシステム支援のために緊急にサプライチェーンを再設計する必要に迫られるだろう」と語っています。

そして、米国が防衛産業に必要な部品を確保できるのは数日から数週間だけであることを指摘し、「米国は6カ月から6年という期間を見据えてサプライチェーンを計画する必要がある」と結論付けました。

 

イスラエルの野望の渦に巻き込まれるアメリカ

一方、国際関係の上級専門家であるディアコ・ホセイニ(Diako Hosseini)氏は「米政府内ではシオニスト・ロビーが強い力を持っていることから、イスラエルがアメリカでほぼ何でもできるのは事実である。しかし同時に、イスラエル政権、あるいは少なくともこの政権の過激派に対する世論やアメリカ政府関係者の批判は、20年前と比べて著しく高まっている」と述べています。

また「強硬派のトランプ現米政権はイスラエルを支持しているものの、アメリカ国内ではイスラエル及びアメリカ政府によるイスラエル支援に対する批判の度合いは非常に高い」としました。

ホセイニ―氏は最後に「シオニスト・ロビーは今後もアメリカをイスラエル指導部の野望の渦に引きずり込み続ける可能性があるが、同時にアメリカではこの政治・社会的な批判の潮流も拡大しつつある」と結びました。

 


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