作曲家のすぎやまこういち氏が死去 幅広いジャンルの音楽を手掛け活躍
ゲームの「ドラゴンクエスト」シリーズなど、幅広いジャンルの音楽を手がけてきた作曲家のすぎやまこういち氏が、敗血症性ショックのため去る9月30日に逝去しました。90歳でした。
産経新聞によりますと、すぎやまこういち氏はこれまで、ザ・ピーナッツの「恋のフーガ」やヴィレッジ・シンガーズの「亜麻色の髪の乙女」、ザ・タイガースの「花の首飾り」などを手掛け、ポップス作曲家の草分け的存在として活躍した他、CM曲や競馬のファンファーレなど多数を作曲しています。
また、ゲーム音楽界の巨匠としても知られ、61年から手掛けた「ドラゴンクエスト」の音楽は有名で、同シリーズの作曲を30年以上に渡り担当しました。
すぎやまこういち氏は、2016年には「最高齢でゲーム音楽を作曲した作曲家」として、ギネス世界記録にも認定されていました。
また日本作編曲家協会の理事長など音楽団体の要職を歴任し、長年にわたる貢献が評価され、2018年には旭日小綬章を、また2020年には文化功労者を受賞しています。
なお、「ドラゴンクエスト」シリーズなどを制作する大手ゲーム会社「スクウェア・エニックス」の松田洋祐社長は会社のウェブサイトで「すぎやまこういち先生の突然のご訃報に接し、謹んで哀悼の意を表します。『ドラゴンクエスト』シリーズの誕生から今日に至るまで言葉では表せないほどの多大なご尽力を賜りました。(中略)これまでのご功績と、すぎやま先生が作り出された多くの素晴らしい楽曲に敬意と感謝を表しますとともに、心よりお悔やみ申し上げます」とコメントしました。
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