11月 28, 2021 16:11 Asia/Tokyo

東京電力が、福島原発の処理水放出を目的とした海底トンネルの建設に向けて、海底の状況などの調査を開始しました。

NHKが28日日曜、報じたところによりますと、福島第一原子力発電所で増え続けるトリチウムなど放射性物質を含む処理水を放出するための海底トンネルの建設に向けて、東京電力は27日土曜朝、海底の状況などを把握する調査に着手したということです。

この調査は27日午前6時に始まり、海底トンネルの建設を目的としたボーリング調査の予定海域にあたる、福島第一原発から1キロほどの沖合にて作業船2隻およびセンサーを使った磁気探査のほか、潜水士による目視での調査も行われ、障害物の有無などを調査したということです。

東京電力によりますと、磁気探査は28日まで行い、ボーリング調査は、早ければ来月1日に開始する予定だということです。

福島原発の処理水をめぐって国は、基準を下回る濃度に希釈した後に2023年春をめどに海に流す方針で、東京電力は、海底トンネルを通して原発の1キロほど沖合から放出する計画を示しています。

一方で、処理水の海への放出については、風評被害を懸念する声が地元を中心に根強くあり、関係者の理解や風評への実効性のある対策が課題となっています。

 

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