沖縄・嘉手納基地でもオミクロン株検出、「基地から基地へ」感染の連鎖が現実に
(last modified Wed, 29 Dec 2021 09:55:45 GMT )
12月 29, 2021 18:55 Asia/Tokyo
  • 米軍嘉手納基地
    米軍嘉手納基地

米軍嘉手納基地の従業員からも初めてオミクロン株の感染者が確認され、基地単位の感染の連鎖が現実化しています。

沖縄の地元紙・沖縄タイムスによりますと、米軍は権益や感染対策の強化を打ち出しているものの、在沖米軍基地内での感染はこれで、キャンプ・ハンセン、キャンプ・シュワブに続いて3カ所目となりました。

28日火曜に感染が確認されたのは、豊見城市在住で嘉手納基地に勤務する40代女性で、今月21日に発症して医療機関を受診し、23日にコロナ感染が判明しましたが、オミクロン株の疑いがあるとして、県衛生環境研究所が詳しく調べていました。

また、この女性と同じ職場に務める別の1人もオミクロン株疑いでゲノム解析中であり、ハンセンやシュワブと距離が離れた嘉手納基地でも、感染が広がっている恐れが浮上しています。

なお、これまで基地従業員やその家族からはハンセンで9人、シュワブで1人の感染者が確認されています。

ハンセン以外の基地にも波及した要因としては、入国した米兵の行動制限が緩かったことが指摘されており、基地内で感染拡大する中で基地間の移動が可能で、ワクチンを接種していれば隔離期間も短く、マスク着用は求められていなかったということです。

県によると、新たに入国した米兵かどうかは不明であるものの、ハンセンなどから米兵が部隊のバスでキャンプ・フォスターに移動し、タクシーで北谷町や那覇市に向かった事実も数日前に確認されています。

県はハンセン従業員のオミクロン株感染が判明後、基地従業員を対象に集中的なPCR検査を実施したほか、沖縄市と豊見城市には接触者向けのPCR検査センターを常設しており、嘉手納基地の従業員らにも活用を呼び掛ける方針です。

 


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