栃木・那須サファリパークで、トラに襲われ飼育員3人けが、2人重傷
1月 05, 2022 22:13 Asia/Tokyo
栃木県の「那須サファリパーク」で飼育員3人がトラに襲われてけがをし、このうち2人が重傷を負いました。
NHKによりますと、日本時間の5日水曜午前8時半ごろ、栃木県那須町の那須サファリパークで、飼育員の男女3人が相次いでトラに襲われ、病院に搬送されました。
警察や消防によりますと、このうち26歳と22歳の女性飼育員2人は頭などをかまれ、重傷だということです。
同施設によりますと、襲ったのは11歳のオスのベンガルトラ「ボルタ」で、体長およそ2メートル、体重は150キロほどあるということです。
当時は、26歳の女性飼育員が開園に向けて屋内の飼育施設から屋外に移動させる準備をしていて、本来トラがいないはずの移動用の通路付近で鉢合わせして襲われたとみられ、悲鳴を聞いて駆けつけた2人の飼育員も相次いで襲われたということです。
また、トラは夜間には、飼育施設の中にある鍵のかかった小部屋に入れることになっていますが、4日火曜夜はその確認をしていなかったとされ、現在、警察などが詳しい状況を捜査中です。
「那須サファリパーク」の葛原直人支配人は記者会見で、「トラが本来いないはずのところにいたことによって起きた事故だと思われる。原因を徹底的に究明し、事故が起きないようにしたい」と述べました。
「那須サファリパーク」は、トラやホワイトライオンなど70種類、700頭の動物が放し飼いされ、来園者が車で移動して動物の様子を楽しむ施設ですが、この事故を受けて、当面、休園するとしています。
なお、この施設では平成9年と平成12年にも、飼育員などがライオンにかまれて大けがをする事故が起きています。
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