東大門前の刃物事件の男子高校生がのこぎりやナイフも所持、無差別の襲撃準備か
東京大学の門の前で受験生など3人が切りつけられてけがをした事件で、殺人未遂の疑いで逮捕された高校2年生の男子生徒が、のこぎりやナイフなどを持っていたことが分かりました。
NHKによりますと、15日土曜午前8時半ごろ、大学入学共通テストの会場となっていた東京・文京区の東京大学の門の前で、高校3年生の男女2人と72歳の男性が包丁で次々に切りつけられる事件が発生し、名古屋市に住む17歳の高校2年生の男子生徒が殺人未遂の疑いで逮捕されました。
捜査関係者への取材から、この男子生徒が現場で見つかった包丁以外にのこぎりやナイフも持っていたことも判明しています。
またこれまでに、ペットボトルや瓶に入れた可燃性の液体およそ3リットルや着火剤も見つかっていて、男子生徒は「駅で火をつけた」などと話していたということです。
警視庁は、無差別に襲撃する目的で準備していた疑いがあるとして、16日午後から自宅を捜索し詳しいいきさつを調べています。
今回の件について、逮捕された17歳の高校2年生の男子生徒の父親が代理人の弁護士を通じて、「このたびは、世間をお騒がせしまして誠に申し訳ありません。被害にあわれましたご本人様には、心より申し訳なくおわび申し上げます。1日も早いご回復をお祈り申し上げますと共に、ご家族、ご関係者の方々にも併せておわび申し上げます。(中略)このたびは誠に申し訳ありませんでした」とのコメントを発表しました。
また、この男子生徒が通う名古屋市の高校も16日、文書で「本校在籍生徒が事件に関わり、受験生のみなさん、保護者、学校関係者のみなさんにご心配をおかけしたことについて、学校としておわびします。(以下略)」とのコメントを出しています。