欧州のイラン外交施設が襲撃受ける、外務省がデンマーク大使を呼び出し
(last modified Sat, 08 Oct 2022 06:59:18 GMT )
10月 08, 2022 15:59 Asia/Tokyo
  • デンマークにあるイラン大使館
    デンマークにあるイラン大使館

デンマークにあるイラン大使館が刃物を持った人物に襲撃されたことを受け、テヘラン駐在のデンマーク大使がイラン外務省に召喚されました。

キャンアーニー・イラン外務省報道官

 

イラン外務省は7日金曜、テヘラン駐在のデンマーク大使を呼び出し、イランの在外外交施設の安全が確保されなかったことに対し、厳重に抗議しました。

イルナー通信によりますと、現地時間の7日金曜、刃物を持った人物1名がデンマーク・コペンハーゲン駐在のナーディープール・イラン大使への襲撃を試みましたが、結果的にこれは未遂に終わりました。

今回の襲撃事件で、同大使館の現地職員1名が負傷したほか、大使館専用車両が破損しました。

デンマーク警察は、今回の事件の容疑者を逮捕したと発表していますが、その身元は明らかにしていません。

キャンアーニー・イラン外務省報道官は「在デンマーク大使館に加えて、最近欧州にあるそのほかのわが国の外交施設でも暴力行為・侵入事件が発生している。こうした攻撃事件と、暴徒らに対する西側の政治的な後押しの関係は、もはや隠し通せない」と語っています。

領事・外交関係に関するウィーン条約では、外交官や外交施設は外的侵略から守られることになっており、その受け入れ国は自国内に駐在する外国の外交官の生命および、外交使節の安全維持を義務付けられています。

 


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