仏でイスラムヘイトが減少/デンマーク極右政治家によるコーラン焼却が未遂に
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仏でイスラムヘイトが減少/デンマーク極右政治家によるコーラン焼却が未遂に
フランス内務省が、昨年の同国内におけるイスラムヘイト件数が減少に転じたことを明らかにしました。
【ParsToday国際】フランスにおけるイスラムヘイトの減少、豪州でイスラム排斥主義者が起訴、デンマーク極右政治家によるコーラン焼却が未遂に、スウェーデンでコーラン冒涜者の遺体が火葬などの関連ニュースをお伝えします。
豪州でイスラム排斥主義者が起訴
オーストラリアの司法当局は、同国シドニー郊外の公共施設に反イスラム的スローガンの落書きをしたとして、ブロンウィン・エリザベス・ノウィッキ被告(53)が起訴されたことを明らかにしました。ノウィッキ被告は、シドニー郊外ホーンズビーにあるウィットフィールド・ショッピングセンターおよび、シドニー西部郊外パラマタにあるカムバンク・スタジアムにイスラム教徒に対する憎悪や人種差別の内容を落書きしたとして起訴されました。
フランスにおけるイスラムヘイトの減少
仏紙リベラシオンは、同国内務省に届け出のあったイスラム教徒に対する嫌がらせや人種差別行為が2023年に増加したものの、2024年には約3分の1減少したと発表しました。フランス内務省のデータによりますと、2024年に記録されたイスラムヘイト関連の事件は合計173件で、2023年に報告された242件よりも少なく、ほぼ3分の1(29%)の減少を示しました。また、173件のうち52件が財産に対する攻撃であり、残りは個人に対するものでした。
デンマーク極右政治家によるコーラン焼却が未遂に
デンマークの極右政党「ストラム・クルス」のラスムス・パルダン党首が、イスラム教の聖典コーランの焼却を試みましたが、当局により阻止されました。パルダン氏によれば、当局は同氏に対し首都コペンハーゲンでのコーラン焼却を禁じたということです。
豪州でイスラム教徒女性が襲われる
オーストラリア・メルボルンにあるショッピングモールで26歳と30歳のイスラム教徒の女性2人が襲撃され、入院しました。現地警察は、この襲撃の犯行動機は人種差別である可能性があり、現在捜査中だとしています。現地のムスリム団体である全豪イマーム評議会(ANIC)は、襲われた2人のうち1人は妊婦だったとして、事件を非難しました。
スウェーデンでコーラン冒涜者の遺体が火葬
一部メディアの報道によりますと、スウェーデン当局は2023年にコーラン焼却による反イスラム抗議活動で起訴されたイラク出身のサルワン・モミカ被告について、遺体の引き取り手がいないことからその遺体を火葬したと発表しました。反イスラム活動家を自称するモミカ氏は、先月29日にスウェーデン首都ストックホルム近郊ソーデルタリエで射殺されています。