各国の米国便が欠航 空港の5G設備の影響を懸念
1月 19, 2022 21:24 Asia/Tokyo
米国の各空港で第5世代移動通信システム(5G)の運用が開始されるのを前に、5G電波が航空機内の機器に及ぼす影響を懸念し、世界各国の航空会社が米国便を欠航する事態になっています。
CNNによりますと、米通信大手ベライゾンとAT&Tの2社は、昨年中に米国各地の空港付近で5Gの提供を開始する予定でしたが、今月19日に延期していました。
しかし17日に米航空各社が政府に対し、「運航に壊滅的な影響を与える」として5Gの運用開始をさらに延期するよう求めていました。
これを受けて日本のANAとJALは19日以降、5Gの影響を受けるおそれがあるとされているボーイング777型機を使った米国行きの便を欠航し、一部については代わりに787型機を使う方針を示しました。
また、アラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ航空はシカゴ、サンフランシスコ、シアトルなど米国の主要9空港への路線を欠航するとしました。ニューヨークのジョン・F・ケネディ(JFK)、ロサンゼルス、ワシントン・ダレス各空港への便は引き続き運航するということです。
さらに、インドのエア・インディアは首都デリーとサンフランシスコ、シカゴ、JFKとの間、ムンバイと米ニューアークとの間を欠航とすると発表しました。
イギリスのブリティッシュ・エアウェイズも、ロサンゼルス行きの便の機体を変更することを決定しました。
こうした中、バイデン米大統領は18日声明を発表し、同2社と5Gの空港付近での運用開始をさらに延期することで合意したと発表しました。期間は明らかにされていません。
タグ