日本が、佐渡金山の世界遺産推薦を見送る可能性 韓国の強硬な反発原因か
(last modified Thu, 20 Jan 2022 11:32:46 GMT )
1月 20, 2022 20:32 Asia/Tokyo
  • 佐渡島の金山
    佐渡島の金山

韓国外交部が20日、日本政府が「佐渡島の金山」のユネスコ・国連教育科学文化機関の世界文化遺産への政府推薦を見送る方向で調整に入ったとする日本メディアの報道に関連し、「今後も様々な可能性に備える」とし、「関連動向を鋭意注視していく」と述べました。

韓国のヨンハプ通信によりますと、佐渡島の金山の世界文化遺産登録推進を巡っては、韓国などが日本による植民地時代に同地で朝鮮半島出身者に対する強制労働があったとして反発していました。

日本メディアの報道によれば、日本政府は佐渡島の金山を推薦しても韓国の反発などにより、2023年のユネスコ世界遺産委員会で登録される見通しが立たないと判断し、来週にも方針を正式に決めるということです。

また、2015年にユネスコ世界文化遺産に登録された「明治日本の産業革命遺産」が歴史問題で韓国などとの論争の火種となっていることから、批判がある遺産の登録を再び推薦することに負担があるとの見方も出ています。

韓国政府は、日本側が佐渡島の金山の登録を公式に推進すれば、正しい歴史を伝えるため、あらゆる方面に向けて外交的な働きかけを行う計画だとしています。

同国の鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官は昨年12月29日の記者会見で、この問題について、「強制労働の被害が発生した施設をまた登録しようとする日本の動きを深く憂慮し、深刻な遺憾を表明する」と述べていました。

 


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