国立感染研、「オミクロン株は少なくとも4経路で国内に入った可能性」
2月 13, 2022 20:18 Asia/Tokyo
日本の国立感染症研究所が国内で検出された新型コロナ変異種・オミクロン株の遺伝情報を詳しく解析した結果、これまでに少なくとも4つの経路で国内に入ってきた可能性が指摘されています。
NHKが13日日曜、報じたところによりますと、国立感染症研究所は先月17日までに国内で詳細な遺伝情報が報告されたオミクロン株の2650例について解析しました。
その結果、国内のオミクロン株には少なくとも4つのグループがあり、それぞれ異なる経路で海外から入ってきた可能性があることが分かったということです。
このうちの1つは国内で流行の主流となっているウイルスで、アメリカで多く検出されているのと同じか、それに近い系統のウイルスだとされています。
また、九州地方で確認された後も関東など全国に広がったウイルスは、アメリカやイギリスで検出される系統と同じか、それに類似したウイルスで、関東地方や東北地方で感染が広がったウイルスは、ヨーロッパやアジアで検出が多い系統に近い種類だということです。
一方、去年12月下旬から関西地方で広く検出されたウイルスはその後、感染が広がっておらず、クラスター対策などにより収束したと見られています。
この問題について、国立感染症研究所は「遺伝情報の解析結果を疫学調査とあわせて分析することで、オミクロン株の感染経路や感染拡大のメカニズムに関する理解を深めることに役立つと考えられる」とコメントしました。
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