西アジア関連ニュース:イエメン軍の複合攻撃/イスラエルで大規模停電想定の訓練
イスラエルの電力会社が実施した大規模停電を想定した訓練や、イエメン軍が新たに成功した複合作戦など、西アジア関連のニュースをお伝えします。
イスラエル軍のガザ空爆で妊婦ら死亡
イスラエル軍は13日未明、ガザ南部ハーンユーニスを空爆し、妊婦とその夫の2人が殉教しました。また、中部デイル・アルバラフでも空爆があり、子供2人が殉教しました。
イエメンが紅海で複合作戦
イエメン軍のヤフヤー・サリーウ報道官は声明の中で、イスラエル占領地の港に向かっていた船舶1隻に対してミサイルや無人機による攻撃を実施したと発表しました。イエメン軍は、昨年10月にイスラエルがガザに対する攻撃を開始してから、イスラエル船籍や占領地に向かう船舶を攻撃対象とすると表明しています。
イスラエル、ガザ・エジプト境界からの撤退を検討?
イスラエルがハマスとの停戦交渉の中で、ガザとエジプトの境界沿いにある「フィラデルフィア回廊」から撤退することを検討していると交渉関係者が明かしました。その一方で、ネタニヤフ首相がこの撤退案に反対していることから、交渉がまとまる可能性は低いとイスラエルメディアはみています。
ヨルダン川西岸でパレスチナ側の抵抗が活発化
ヨルダン川西岸ではシオニスト政権イスラエルに対するパレスチナ側の抵抗が活発化しており、先週だけで99件の作戦が実行されました。そのうち17件が銃撃戦、10件がイスラエルの軍事車両を狙った地雷敷設、59件がイスラエル兵との衝突でした。また、イスラエルへの抗議デモも6回行われ、イスラエル兵や入植者らに火炎瓶を投げるなどしました。
ヒズボッラーがイスラエル北部を攻撃
レバノンのヒズボッラーは12日、イスラエル占領地北部メトゥラの軍拠点を砲弾で攻撃したと発表しました。これにより関連の建物8棟で火災が発生したということです。
イスラエル電力会社が大規模停電の想定訓練
イスラエルの電力会社が、レバノンのヒズボッラーとの大規模戦闘に備えて、大規模停電の発生を想定した訓練を開始しました。イスラエルメディアによると、この訓練は14日から5日間にわたって行われるということです。12日にはヒズボッラーの攻撃により、占領地北部メトゥラで停電が発生しています。電力会社幹部は、大規模停電が72時間以上続いた場合、イスラエルでの社会生活は不可能になると警告しています。