熊本・阿蘇山の噴火警戒レベル3に引き上げ、火山活動高まる
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熊本・阿蘇山の
熊本県の阿蘇山で火山活動が高まっているとして、気象台は24日木曜午前、火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを「2」から、入山規制を示す「レベル3」に引き上げました。
NHKが福岡管区気象台の発表として報じたところによりますと、阿蘇山では、24日午前5時ごろから地下の熱水やマグマの動きを示すとされる火山性微動の振幅が大きくなりました。
さらに、同日午前9時すぎからは振幅が大きくなり、その後も変動を繰り返しているということです。
このため福岡管区気象台は24日午前9時45分、阿蘇山に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルを「2」から、入山規制を示す「レベル3」に引き上げました。
そのうえで、中岳第一火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒するとともに、風下にあたる地域では火山灰や小さな噴石、それに火山ガスに注意するよう呼びかけています。
阿蘇山の噴火警戒レベルが「3」に引き上げられたことを受けて、同山の中岳を望む草原地帯「草千里」では、午前11時ごろから作業員が火口周辺に向かう道の入り口に鉄パイプでゲートを組み立てて通行止めの看板を取り付けています。
阿蘇山の噴火警戒レベルを3に引き上げたことを受け、気象庁は24日午前11時15分から会見を開き、尾崎友亮火山監視課長が「火口からおおむね2キロの範囲では噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石や火砕流に警戒してほしい。風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が遠くまで風に流されるおそれがあるため、注意が必要だ。地元の自治体などの指示に従って、危険な地域には立ち入らないでほしい」と呼びかけました。
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