名古屋市が、全国初のワクチン後遺症相談窓口を開設へ
3月 03, 2022 21:56 Asia/Tokyo
日本国内で新型コロナウイルスのワクチン接種後に体調不良を訴える人が少なくない中、名古屋市は接種後の体調不良や後遺症を抱える人たちのための相談窓口を今月中にも開設する方針を固めました。
CBCテレビによりますと、名古屋市の河村たかし市長は3日木曜、ワクチン接種後の体調不良に悩む人たちを対象にした電話窓口を今月中にも開設し、看護師などが相談に乗るようにすることを明らかにしました。
この電話窓口には名古屋市医師会も協力しており、名古屋市内の90近い医療機関が診療態勢を整えているということです。また、詳しい検査が必要となった場合は、市立大病院など大規模な病院も対応にあたるということです。
厚生労働省の発表では、昨年2月17日から今年1月2日までの間にワクチン接種後に亡くなった人の数は1438人にのぼります。このうち、接種との因果関係が認められないとされたのは10人で、残る1428人はすべて評価不能とされ、因果関係が認められた人はこれまでに1人もいません。
また、接種後に寝たきりになったり、翌日以降の一時的な心停止などの後遺症についても、国は接種後4時間以内の急性アレルギー反応しか副反応として認めておらず、長期的・慢性的な症状は副反応として扱われていません。
自治体がワクチン後遺症に取り組むのは、今回の名古屋市の事例が全国初とみられます。