3月 15, 2022 16:52 Asia/Tokyo
  • ロシア艦艇
    ロシア艦艇

日本の防衛省が、「ロシア海軍の艦艇が、再び津軽海峡を通過した」としました。

日本の報道各社によりますと、防衛省統合幕僚監部は15日火曜までに、ロシア海軍の兵器輸送艦1隻が14日月曜に津軽海峡を太平洋側から西に進み、日本海へ入ったのを確認したと発表しました。

今月10日から11日にかけては、既にロシア艦艇の駆逐艦10隻が津軽海峡を航行したほか、14日にはさらに、潜水艦3隻を含む6隻が宗谷海峡で確認されました。こうした動きに照らし、防衛省は、ロシアの意図を分析しています。

またNHKによりますと、松野官房長官は15日火曜、閣議のあとの記者会見で「ロシア軍は、ウクライナへの侵略の動きと呼応する形で、先月以降オホーツク海などにおける特異な大規模海上演習を行ってきており、今回確認した6隻はこの海上演習に参加していたものと考えられる」と述べました。

そのうえで「ロシア海軍艦艇の宗谷海峡などの通過を含め、ウクライナ情勢の中で、ロシア軍がわが国周辺で活動を活発化させていることを重大な懸念を持って注視している旨を申し入れた。引き続き緊張感を持って情報収集、警戒監視を実施していく」とコメントしています。

ロシアは先月24日より、ウクライナ東部から独立を宣言したドネツク共和国およびルガンスク共和国を支援するため、ウクライナでの特殊軍事作戦を開始しました。

ロシア政府は、「ウクライナでの自国の作戦」は開戦目的ではなく、あくまでも世界レベルでの戦争の阻止が目的であるとしています。

しかし、日本やヨーロッパ諸国、アメリカを初めとする世界の多くの国は、直ちにロシアのこの行動を対ウクライナ戦争だとして非難し、ロシアに対する経済制裁・外交的圧力の強化を開始しました。

ロシアはこれに先立ち、何度も西側諸国に対し、ウクライナ東部のロシア系住民に対するウクライナ軍の攻撃や人権侵害が配慮されていないことに関して警告しています。

 


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