4月 16, 2022 15:20 Asia/Tokyo

日本政府による福島原発の処理水の海洋放出決定から1年を機に、福島県などをはじめとする各地で抗議行動が行われ、参加者らが処理水の海洋放出への反対を表明しました。

日本の報道各社によりますと、東京電力福島第一原子力発電所でたまり続けるトリチウムなどの放射性物質を含む処理水について、日本政府が基準以下に薄めて海に放出する方針を決めてから、今月13日で1年となります。

福島県での抗議行動へのある参加者は、「核汚染水を海に排出するのは一年以内に終わらない。5年から10年以上かかるかもしれない。海は全世界をつないでおり、日本だけの問題ではない。すべての人に影響を与える問題だ。より多くの人に排出をやめるよう呼びかける」と語っています。

また、別の抗議者は、「放射能に汚染された水が海に排出されると、その結果は元に戻せない。海は全世界でつながっており、福島だけの問題ではない。有毒物質を海に放出しないよう求める」と述べました。

他にも、別の抗議者は「私は怒りを隠せない。国は世論を完全に無視した。危険がすぐには現れないかもしれないが、将来は間違いなく私たちの健康に影響を与えるだろうということを人々が理解してくれるよう願っている」としています。

なお13日には、福島原発処理水の海洋放出をめぐり国内各地でも抗議行動があり、参加者らは方針の撤回を訴えました。

日本政府は昨年4月13日、福島原発で出る、放射性物質トリチウムを含む処理水について、 薄めて海に流す「海洋放出」で処分する方針を正式に決定しました。

日本は今後、原子力規制委員会の認可を受けた後、2年後を目処に東京電力が海洋放出での処分を始める予定です。

 


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