東京市場でさらに円安が進む、1ドル129円台
20日水曜の東京外国為替市場でさらに円安が進み、1ドル=129円台で取り引きされています。
日本の報道各社によりますと、20日朝の海外市場で、アメリカの長期金利が上昇したことを受け、より利回りが見込めるドルを買って円を売る動きが強まり、円相場は2002年4月以来20年ぶりの円安水準となる1ドル129円台に値下がりしました。
日本時間20日午前10時現在、は前日比1円22銭円安ドル高の1ドル129円28~31銭、ユーロは1円24銭円安ユーロ高の1ユーロ=139円56~62銭で取引されています。
円安をもたらしたのは日米金利差の拡大であり、FRB米連邦準備理事会高官がインフレを抑え込むための金融引き締め加速に積極的な姿勢を示し、19日火曜の米債券市場では長期金利が一時2.9%台後半まで上昇しました。
貿易収支の悪化も円安に拍車をかけており、ウクライナをめぐる混乱で原油や穀物などの資源価格が高騰しました。
財務省が20日発表した21年度の貿易収支は2年ぶりに赤字に転じており、海外からの輸入で必要なドルを調達するために円を売る動きが加速し、円安・ドル高圧力が高まっています。
市場関係者は「日本の長期金利がきのう日銀が示す変動幅の上限に達していて、金利上昇を抑えるため日銀が国債を大量に買い入れる措置に踏み切るかどうかに注目が集まっている」と話しています。
また、三菱UFJ銀行の井野鉄兵チーフアナリストは「経験したことがないほど急激な円の下落が続いている。どこまで円安が進むか不透明だ」と語りました。
投機的な円売りが加速する中、市場では「政府や日銀による『口先介入』だけで円安の大きな流れを止めることは難しいだろう」(外為ブローカー)との声も上がっています。

