4月 30, 2022 16:30 Asia/Tokyo

北海道・知床沖で沈没した観光船「KAZU Ⅰ(カズ・ワン)」の水中カメラによる調査について、第1管区海上保安本部と海上自衛隊は、沈没しているのが見つかった観光船に取り残された人がいないか水中カメラを使って船内の状況の確認を試みています。

日本の報道各社によりますと、北海道の知床半島沖で発生しこれまでに乗客14人の死亡が確認されている観光船の遭難事故は、発生から30日土曜で1週間となりますが、今なお12人が行方不明となっています。

一方、「KAZU 1」の船体は29日金曜、「カシュニの滝」から1キロほどの沖合の水深およそ120メートルの海底で沈没しているのが見つかり、第1管区海上保安本部と海上自衛隊は内部に取り残された人がいないか、遠隔で操作できる水中カメラ2台を使って船内の状況を確認することにしています。

但し、潮流が速い海中でケーブルが絡まる恐れがあるため2台同時は使えず、調査に時間がかかる可能性があると見られています。

海上保安本部によりますと、日本時間の30日午前11時現在、船のドアや窓が開いていればそこから内部を確認できるため、船体周囲の状況の確認を急いでいるということですが、これまでに新たに人が見つかったなどの情報はないということです。

また、同日は周辺の海上でも地元の漁船や観光船などが加わって行方不明者の捜索が続けられています。

知床斜里町観光協会の野尻勝規会長はメディアの取材に対し、「乗客の家族の気持ちを考えると胸が締めつけられる。1日も早く捜索中の皆さんが発見されること、それを祈るのみです」としました。

その上で「船体も見つかり、早急な対応をするべく、当事者の社長とも話を進めている。進展があれば家族に説明をさせていただく」と述べ、地元の観光協会として家族への支援に取り組む考えを示しています。

 


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