日ロ サケ・マス交渉 去年と同じ漁獲枠で妥結
3月 25, 2023 15:07 Asia/Tokyo
日本の排他的経済水域内で操業するサケ・マスの流し網漁をめぐり、日本とロシアとの政府間で行われていた漁業交渉が妥結しました。
日本の報道各社および、地元メディアが25日土曜、報じたところによりますと、日本とロシアの間で行われた北海道沖のサケとマスの漁業交渉で、今年の漁獲枠は去年と同じ2050トンで妥結しました。
日ロ関係が悪化するなか、交渉は漁業に絞って行われ、漁獲枠に加えて、ロシアに支払う漁業協力費は漁獲高に応じて2億円から3億円余りとすることで妥結しました。
2022年は、ウクライナ危機発生により交渉の開始が遅れ、出漁もおよそ3週間、ずれ込んでいましたが、今年は例年通りの開催となりました。
今回の妥結により、2023年は予定していた4月10日に操業が開始できるということです。
日本の排他的経済水域でのサケ・マス流し網漁は、ロシアの河川で生まれた魚が多いため、毎年、日本とロシアで交渉して操業条件を決めています。
昨年2月末のウクライナ危機勃発をきっかけに、日ロ関係は悪化していますが、両国は漁業交渉で妥結し、またロシア側も極東天然ガスプロジェクトへの日本の参入を認めるなど、一定の関係を維持しています。
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