山口県の4630万円誤送金問題、男性「ネットカジノで使った」
May 17, 2022 17:50 Asia/Tokyo
山口県阿武町が新型コロナ関連の給付金4630万円を誤って町内の男性(24)に送金し返金を拒まれている問題で、男性は「ネットカジノで使った」と話していることが判明しました。
日本の報道各社によりますと、阿武町は先月8日、1世帯10万円の新型コロナウイルスの給付金について、対象463世帯分の計4630万円を誤って町内の1人の男性の口座に振り込みました。
その後、阿武町は返還を求めたものの、この男性は「お金はすでに動かした。もう戻せない」などとして返還を拒否しました。
その後、4630万円はほぼ全額が口座から引き出され、男性とは連絡が取れない状態となったことから、阿武町は男性を提訴しています。
男性の代理人弁護士は16日月曜に山口市で記者会見し、男性が振込金を使ってしまい、返還が困難な状況だと明らかにし、「訴訟で何らかの解決が図れるように検討したい」と語りました。
また男性は代理人に対し、入金された自身の口座から、スマートフォンを使って送金したと説明し、使途や動機も話しているとしましたが「事実確認が取れていない」と明らかにしていませんでした。
この弁護士はさらに、「現実的に返還は難しい」と述べていたということです。
この問題について、山口県阿武町の花田憲彦町長は同日、報道陣に対し、ネットカジノで使ったことが事実かどうかも含め、「裁判の中で聞いていきたいと思う」と語りました。