伸び悩む日本経済;行動制限の影響でGDPはコロナ前水準に届かず (動画)
(last modified Wed, 18 May 2022 07:00:05 GMT )
May 18, 2022 16:00 Asia/Tokyo

日本経済の回復が伸び悩んでおり、様々な要因から日本経済の今後は先行き不透明と見られています。

東京・渋谷の交差点や東京タワーのふもとでは大勢の人々が盛んに行き交い、ショッピングモールは多数の買い物客で賑わい、レストランでは人々が楽しそうに食事をし、店員は品物を並べ、港湾では貨物コンテナが荷揚げされ、自動車の組立工場では着実に作業が進んでいます。

しかし、こうした表面的な現象とは裏腹に、日本経済の回復は足踏み状態にあり、今年の1~3月期は新型コロナウイルスの流行第6波で個人消費が伸び悩み、2四半期ぶりのマイナス成長となりました。

内閣府が18日水曜に発表した2022年1〜3月期のGDP(季節調整値)の速報値は、物価変動の影響を除いた実質で前期比0.2%減で、このペースが1年間続くと仮定した年率換算は1.0%減となっています。

ワクチンなどの輸入増が輸出の増加を上回り、外需も全体を押し下げた一方で、実質的なGDP国内総生産はコロナ前の水準に今なお届いていません。

先進各国が既にコロナ前の水準を回復している一方で、日本の低迷が浮き彫りになっています。

まん延防止等重点措置が解除された去る3月下旬以降は、個人消費も持ち直しつつあるため、エコノミストらは来期のGDPをプラス成長と予想しています。

しかし、円安進行による生活必需品などの物価上昇やウクライナ情勢による原油高の影響が本格化し、日本経済への逆風は続いています。

このように、コロナ以外の要因でも逆風となるリスクが高まっており、日本経済の景気は先行き不透明との見方が強まっています。


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram    Twitter    urmediem


 

タグ