スノーデン氏、「日本はアメリカにとってスパイ天国」
6月 05, 2016 22:00 Asia/Tokyo
アメリカCIAの元職員、スノーデン氏が、日本はアメリカにとってスパイ天国だとしました。
ロシアの通信社によりますと、スノーデン氏は、東京で開かれたシンポジウムにインターネット回線を通じて参加し、「アメリカの諜報機関は、常に、日本の政府関係者や国民の情報を収集している」と語りました。
また、「日本人は誰もが、アメリカの諜報機関の盗聴活動や情報収集の潜在的な標的になりうる」としました。
さらに、「アメリカは、大規模な盗聴や諜報活動を通して、日本の国民に関する幅広い情報を常に増やしている」としました。
スノーデン氏は、2009年から2011年まで、NSAアメリカ国家安全保障局の職員として、横田基地に勤務していました。
スノーデン氏は、「アメリカの諜報員は、日本の人々、特に彼らの信条や誰を支持しているか、何に警戒しているかといったことに関して多くの情報を有しており、NSAの職員としての私の役割は、日本の人々の生活を描き出すことだった」と語りました。
スノーデン氏によれば、NSAは、個人のコンピュータの情報監視や電話の盗聴によって、必要な情報を得ていたということです。
さらに、「個人のあらゆる動きが監視されるような世界で生活したくない」とし、新たな世代のために、盗聴や諜報活動のない社会を作るべきだと語りました。
スノーデン氏は、2013年、アメリカ政府の諜報機関による国内外の活動の機密計画をコピーし、多くの情報や文書を暴露したため、ロシアに亡命することを余儀なくされました。
現在はモスクワに暮らしているということです。
ロシア当局は、これまで何度も、スノーデン氏の身柄引き渡しの要請を拒否しています。