米海軍原子力空母「リンカーン」が横須賀基地に初めて入港
(last modified Sat, 21 May 2022 06:24:29 GMT )
May 21, 2022 15:24 Asia/Tokyo
  • 米海軍原子力空母「リンカーン」
    米海軍原子力空母「リンカーン」

米海軍の原子力空母「エーブラハム・リンカーン」が、横須賀基地に初めて入港しました。

地元メディアをはじめとする日本の報道各社によりますと、日本時間21日土曜午前10時半ごろ、戦闘機などを載せた全長333メートルの巨大な艦船「エーブラハム・リンカーン」が横須賀基地に接岸しました。

この空母は、アメリカ カリフォルニア州サンディエゴにある海軍基地を母港としています。

横須賀を母港としない原子力空母の寄港は異例で、昨年8月の「カール・ビンソン」に続き2年連続となり、今回の寄港は短期間ということです。

リンカーンは最新鋭のステルス戦闘機F35Cやオスプレイを搭載し、レーガンより強力な戦闘力を誇ります。

この空母は最近まで日本近海で自衛隊との共同訓練やパトロールなどを実施し、レーガンの定期整備によりインド太平洋地域で生じていた防衛上の空白をカバーしていました。

なお、20日金曜には横須賀を母港とする「ロナルド・レーガン」が、昨年11月から今月までの定期整備を終え、長期航海へ出港しています。 

一方、横須賀市は、原子力空母の安全管理とともに、寄港中5000人近い乗組員が外出する際は新型コロナウイルスの感染対策を徹底するよう、外務省を通じてアメリカ側に要望しています。

また、米軍原子力空母配備への反対の声も上がっており、昨年7月には米軍再編強化反対などのスローガンを掲げた集会「7・9首都圏大集会in横須賀」が、横須賀市で開催され3万人が参加しました。

このときには、参加者らが原子力空母の危険性や米軍基地の再編強化に対する反対運動の跳躍台にしていくことを確認し、市民へ反対運動をアピールする行進を行っています。

 


ラジオ日本語のソーシャルメディアもご覧ください。

Instagram    Twitter    urmediem